静かな器が、暮らしに残る理由

静かな器が、暮らしに残る理由

以前は、そろっていることが安心でした。

同じシリーズがきれいに並んでいること。

欠けやムラがないこと。

完成された形であること。


けれど、暮らしの中で器を使い続けるうちに、

少しずつ感覚が変わっていきました。


毎日手に取るものだからこそ、

主張しすぎないほうがいい。

使うたびに気分を上げるというより、

使っていて疲れないことのほうが大切なのだと。


北欧ヴィンテージの中には、

そうした「静かな強さ」を持つ器が多くあります。

たとえば、pieni onneaで扱っている

ARABIAやRörstrandの器には、

花や果実のモチーフが描かれていても、

不思議と日常に溶け込む佇まいがあります。


派手さはないけれど、

何度も使ううちに「これがちょうどいい」と感じる。

そんな器たちです。

花のモチーフが描かれていても、

色が使われていても、

どこか落ち着いていて、暮らしに馴染む。


完璧ではないところに、

時間の跡が残っているところに、

不思議と惹かれてしまうのは、

きっと今の自分の暮らしに必要だからなのだと思います。


静かな器は、すぐに目立つわけではありません。

けれど、気づくといつもそこにあって、

いつの間にか手放せなくなっている。


そんな器が、

長く暮らしに残っていくのだと感じています。

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