迎えた器と、変わらなかった朝

迎えた器と、変わらなかった朝

北欧ヴィンテージを迎えたからといって、

暮らしが劇的に変わったわけではありません。


朝の光も、テーブルの位置も、

いつものコーヒーの時間も、ほとんど同じままです。


それでも、ひとつだけ違うことがありました。


手に取るときの感覚が、少し変わったこと。

「これでいい」ではなく、

「これがいい」と思って選んだものが、

そこにあるという安心感です。


新品の器のような、完璧な状態ではありません。

けれど、使い込まれてきた跡があるからこそ、

扱う手つきが自然になる。

気負わず、日常の中に溶け込んでいきます。


北欧ヴィンテージは、

暮らしを派手に変える存在ではありません。


けれど一度、

「時間を重ねてきたものを迎える」という選択をすると、

以前の選び方には戻れなくなることがあります。


流行や価格だけで選ぶのではなく、

これからも使い続けたいかどうか。

暮らしの中で、何度も手に取る姿が想像できるかどうか。


そうした基準で、

器を見るようになっている自分に気づきました。


暮らしは変わらない。

でも、選び方は確かに変わった。


北欧ヴィンテージを迎えるということは、

何かを増やすことではなく、

これからの暮らしに残すものを決めることなのかもしれません。


もし、今気になっている器があるなら、

それは「いつか」ではなく、

今の暮らしに迎えていいというサインなのだと思います。

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